食べる順番を考えるだけのダイエット方法とは
ここ最近幅広い場面で取り上げられるようになったダイエットの方法の一つに「食べる順番ダイエット」があります。
「食べる順番ダイエット」とはその名前の通り、食事をするときにどういう順番で食べ進んでいくかということを意識するダイエット方法です。
一般向けに紹介されるときにはダイエット目的として取り上げられましたが、実際にはこの食べる順番ダイエットはアスリートやジムで筋肉を鍛えている人が実践していることであったりします。
そのためこの方法を実践するときは「食べる順番ダイエット」というよりも「ベジ・ファースト」というふうに具体的なやり方を名称にしているのです。
「ベジ・ファースト」を実践することにより、筋トレで疲れた体に素早く栄養を補給し、かつ体の筋肉量を増やすことができます。
より具体的にやり方を説明すると、「ベジ・ファースト」の実践ではまず食事のうち最初に野菜を食べ、その次にタンパク質、最後に炭水化物(糖質)をとるようにしましょう。
人の体を形作る食事の要素はこの「炭水化物」「タンパク質」「食物繊維」の3つによってバランスが取られています。
そこでこの3つを摂取するときの順番を考えることにより、特に何らかの行動を毎日の生活でしていかなくとも、自然に理想的な体型を目指すことができるようになるのです。
血糖値の上下を緩やかにすることにより自然に食欲を抑える
なぜ「ベジ・ファースト」を実践するだけで効果があるかというと、それは食事をしたときに必ず起こる血糖値の上下が関係しています。
人は何かを食べた時、その食品に含有されていた糖質が血液中に流れ出します。
本来こうして血液中に増えた糖度というのは、その後で血液に運ばれて体中の血管を通り、筋肉や内臓に運ばれていくものです。
しかし、この時に摂取した分量が消費される糖分の量を大幅に上回ってしまうと、血糖値が下がらずに、分解されにくい糖が血液中をめぐることになります。
ベジ・ファーストのもう一つのメリットは、食事の前にたくさん野菜を食べておくことにより炭水化物の摂り過ぎを防いで、野菜を食べる量を増やせるということです。
野菜類は食べても炭水化物ほど血糖値が上昇するということがありません。
上がるには上がるのですが緩やかに低めの数値にとどまるので、急なスピードで変化が起こるわけではないのです。
そのためベジ・ファーストはアスリートの他に、糖尿病を発症してしまっている患者さんにとっても毎日必須の生活習慣課題となっています。
健康な人が実践する場合には、きちんと食事全体のカロリー量を意識するとともに、食事だけでなく週に2回程度はしっかりとした運動をしていくようにしましょう。