実は根拠があった喉の痛みに効く民間療法
風邪のひきはじめには喉の痛みを伴うものですが、それを和らげるための民家療法は昔から広く伝えられているところです。
喉の痛みが起こるのは、風邪によってウイルスや雑菌が体内に入り、喉の粘膜が炎症を起こしてしまっている場合です。
その他にも連日喉を酷使するような事をしてしまったため、同じく喉に炎症が起こっている時にもかなりのつらい痛みを伴います。
昔から喉の痛みが起こった場合には「長ネギを喉に巻く」「焼きみかんを食べる」「卵酒を飲む」などといった事が効くと、民間療法で伝えられてきました。
これらは特に絶対という科学的根拠が調べられていない時期から伝えられてきたものですが、その効果は意外なほどしっかりしています。
科学で証明ができない時代に伝えられたことだからこそ、実際にそれを試してみた人の様子を見て伝えられてきたのだという重みがあるのです。
風邪のひき始めにはついつい市販されている薬品に頼りたくなるところですが、そうした風邪薬というのはあくまでも対症療法のためのものなので、あまり頻繁に飲んでしまうと、かえって風邪の治りを遅くしてしまう可能性があります。
喉の痛みは数日で収まり、その後には寒気や咳、熱、鼻水といった症状が出てきますので、あまり無理をせずしっかり休養をとるようにしましょう。
最強の対策食品はショウガと梅干し
民間療法で伝えられてきた喉の痛みによく効く食品として「ショウガ」と「梅干し」があります。
まず「ショウガ」の方ですが、こちらは生姜飴や生姜茶のように飲み物としても広く使われているところであり、実際に飲むことにより喉の痛みがかなり緩和されることがわかっています。
これはネギの仲間が共通して持っている辛味成分に、血行を促進して体を温める働きがあることが根拠です。
ショウガもネギに成分が近く、口にすることで体をポカポカ温かくしてくれるという強い効果を持っています。
さらにショウガには吐き気止め作用があることもわかっており、加熱料理に使うことで更に体を温める効果が高く得られます。
もう一つの梅干しですが、こちらも風邪を治すための民間療法ではおなじみの食べ物です。
これは梅干しの持つ強い殺菌作用が関係しており、「天然の抗生物質」と言ってもよいほど風邪には絶大な効力を発揮します。
喉の痛みがある場合には、喉を温めてあげることで回復が早くなるので、ウメ番茶のように梅干しの成分をお茶に溶かしたものがおすすめです。
梅干しとショウガは味的にも成分的にも喧嘩するところはありませんので、両方のよいところを気軽に得ることもできます。
ウメ番茶の仕上げにおろしショウガの汁を数滴たらしてみると、いかにも体によさそうな香りの飲み物になります。